ラーメン二郎仙台店の嘆きを非ジロリアンはどう読み解くべきか

ラーメン二郎って知ってるか?
「これはラーメンではない。ラーメン二郎という食べ物だ」
という名言が残る謎のラーメンで、熱狂的なファンを多数擁することで知られている。

もともと慶応大学の三田キャンパス付近が1号店で、そこからのれん分け的に、あちこちに店ができて勢力を伸ばしている。

俺氏はあくまで「ジロリアン」ではないが、一時期ものすごくハマって、各あちこちの店舗を食べ歩いた。どれもおいしいんだが量が多く、ギトギトがデフォルトだ。そして独自の「アブラ、カラメ、ヤサイ、マシマシ」といったトッピング注文が呪文のようだと門外漢からは恐れられている。

で、長蛇の列で並ぶお店もあったりするが、グループで来ても並びの席で座れるとは限らないし、「一緒じゃないとイヤ」とは言えない雰囲気がある。いや、言わないのが暗黙のルールだと感じる。

ま、なんというか、そういう暗黙ルールを守って、それぞれドンブリと格闘しましょう、という感じのお店なんだよ。

で、ラーメン二郎。なんと現在は宮城県仙台市にもお店があるんだな。
その仙台店のツイートが問題になっているらしい。

俎上に上がっているツイートを埋め込んでみた。

これに対する批判のコメントを読んでみると

「金払ってる客なんだから、残したって自由だろ」
「お客にそんな言い方、ひどい」

みたいなものが主流なんだよな。

(゜-゜)??

二郎というものを知らなければ、それに賛同してしまうのかもしれない。

が、二郎ってそうじゃないよね? というのは行けば感じ取れるはずなんだけどなぁ。

まず、二郎で「残す」のって、あり得ない感じ。
ドンブリに大量の麺でも残して席を立とうものなら、カウンター内から怒号が飛んできそうな感覚がある。

何年も前のことだが、二郎の某店で、残して帰ろうとした客に

「マシマシにされたんですから、もうちょっとがんばって食べてくれませんか。私たちも丹精込めて作ってるんで」

と声をかけているのを見たことがある。あくまで優しく、だが。

そして。
ドンブリを目の前にすればわかるが、二郎は値段の割にボリュームが相当量ある。大食いの男性でも「小」でじゅうぶんお腹いっぱい。そういえば「大」なんか食べたことない。それだけで、けっこうな経営努力はしているんだろうと感じる。

そして、さっきの呪文のトッピングは基本的に無料なんだよ。「ヤサイマシマシ」とかにしたら、びっくりするほど盛られるよ? でも無料だよ?

せっかく作ったものを、無料でトッピングしてやる心意気。そういう作り手の気持ちとか、自分がやられたらいやだとか、分らんのかなぁ?
インスタグラムに載せたいだけ、とか意味わかんないぜ。混んでるんだから、その席空けろや!

「お客様は神様です」と言った三波春夫も、飲食店の話じゃないって説明したみたいだし。

そもそも、客と店は対等なんだよ。失礼なことをしたらお互いダメでしょ。こんな簡単なこともわからないなら家でインスタラーメン食ってろ! って話だぜ。

あ~、書いてたらひさびさに二郎が食いたくなったww

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