金正男殺害事件でマレーシアと北朝鮮が大変なことに

マレーシアのクアラルンプール空港で発生した、北朝鮮・金正男氏暗殺事件は衝撃だったな。

それにより、友好関係にあった北朝鮮とマレーシアの間で、外交問題に発展しているようだ。

在クアラルンプール北朝鮮大使のの康哲(カン・チョル)氏が「マレーシア政府が南朝鮮と政治的な共謀をした」、「殺害されたのは、外交官パスポートを持つ人物で、検死せずに速やかに引き渡すべきだ」といったのに対し、

マレーシアのザヒド副首相は、「マレーシアが他国(韓国)と共謀することはない。我が国に対する侮辱である」と北朝鮮を非難。そして、極め付けはマレーシアの駐北朝鮮大使を召喚することを発表したのだ。

召喚。
先日も日本が在ソウル大使と在釜山領事を帰国させたが、外交官を帰国させることを召喚という。つまり、その先には「国交断絶」もあるとする強い態度を見せるときに使われるものだ。

しかも、日本が韓国にしたような「一時帰国」ではなく、「召喚」とはっきり言っていることは異例だ。

マレーシアに北朝鮮パスポート所持者がノービザで入国できるというのは、この事件までそれほど知られていなかったのではないだろうか。

そう考えると、今回の金正男事件はマレーシアにとってはイメージダウンにほかならない。そういう野蛮な国の人たちがフリーパスで入ってくる、と世界に喧伝されたようなものだからな。

北朝鮮がノービザ渡航できる国があるというだけで驚きなのに、意外なほど近所でびっくりする。

金正恩にとっては、数少ない友好国を敵に回してまで取りたいタマが金正男だったというわけか。代償は小さくないと思うがな……。

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