俺氏はへこんでいる。けっこう長文だから気を付けてくれ。
この時期、どうも人事異動がある会社も少なくないようで、転勤が決まった取引先を交えて4人で飲んだんだぜ。入ったのは東北の郷土料理を出す居酒屋だったが、日本酒と、いぶりがっこ、ハタハタなんかがかなりレベルが高くて、うまかった。大満足。
で、楽しく飲んでいたんだが、終盤でトラブル発生!
隣の団体から文句を言われたんだよな。向こうは30~40代前半くらいのOL風2人とおじさん1人の3人組で、最初はおじさんが眉間にしわをよせて「ずっと我慢してたけど、臭いんだよね」といってきた。
はあ?
いきなりそんなこといわれても困る。
正直ムッとした。
タバコなら、俺氏らのテーブルは全員吸わないので指をVサインにしてスパスパやるジェスチャーをしながら「ウチじゃないですよ?」と返したら、そうじゃない、と。
目がきついほうのOLちゃんが、ハンドタオルで顔を覆いながら指をさしたのはなんと
俺氏の足w
へ?
その居酒屋は小上がりで、靴は脱いでいるが。だから何?
俺氏も酒が入ってるから、取引先の前ながら言葉が荒くなってきた。
「いきなり他人に、ちょっとひどくない?」
そりゃそうだろ? 楽しく飲んでるところに。
ためしに俺氏、靴下を触り、指を鼻元に持っていったら。
臭いわw たしかに相当くさいw
「納豆」か「雨に濡れた犬」
っていう感じ。クサっ、で自分で言ってしまった。こんなことになっていたとは、知らなかった。取引先の人は言えなかったんだろうか、風上だったんだろうか。
このニオイ、いま冷静に考えると、食事処では味に影響する感じもある。
俺氏、顔が青ざめた。水戸黄門の印籠で豹変する悪人のように
「す、すいませんっ」
ってなってしまった。
それからのことは、ぱにくってしまい、あまり覚えていないが、
もうひとりの、少しふんわり系のOLちゃんが「お願いだからトイレでこれをしてきてください」と、なんか女性ものの制汗スプレーみたいなものを渡してきた。
しょうがないから便器に座ってスプレーwした。とりあえず、強烈な部分はごまかされた感じだったが、匂いと臭いがごちゃ混ぜになって別の化学反応が起きている感じもした。
相当言いにくかったらしいが、向こうも酒が入ってたからな……なかなか他人に「足がくさい」とは言いにくいものだ。
トンデモな思い出がまとわりついた転勤祝いだったが、連れは笑ってて、まあ深刻なトラブルにはならなくてよかったぜ。
後日。転勤していった取引先のおじさんが、
「中学生の息子が足が超臭くて。これを使わせたら、ぴたりと止まりました」
とLINEをくれた。
世の中にはすごいものがあるんだな。知らなかったぜ。っていうかレビューを見てたら足のニオイで悩んでいる人がこんなにいることがびっくりだったがw
素直タイムに入っている俺氏はすぐにポチッとした。すごくショックだ。
しょぼん。