八田與一像が斬首された件 大沢たかおも悲しむ⁉︎

昨日は台湾から衝撃的なニュースが届いた。
台南市の八田與一像の首から上が切り取られた、というのだ。

八田與一という日本人の名前を知っているか?

日本では、あまり知られていないのかもしれないが、台湾では教科書にも載っていてかなり有名。

彼は日本統治時代、南部の台南市にある烏山頭ダムという巨大ダムを建設した日本人技師。それは1930年のことだ。それにより、台湾中南部の嘉南平原は干ばつに見舞われていた地だったが、台湾最大の穀倉地帯へ一変させることに成功したんだ。

八田は、日本人も台湾人も分け隔てなく接したことから、今日も現地で尊敬されている。戦争中、この像を官憲に奪われることを危惧した村人が隠して守ったとも伝えられる。

最終的に八田與一は、フィリピンへの出征を命ぜられ、向かう途中の船舶が米軍の魚雷により沈没、命を落とした。残された妻は、夫が命を捧げた烏山頭ダムに身投げして後を追うことになる。悲しい話だが、昔の日本人のメンタリティが偲ばれる。

このダムには俺氏も2度、訪れたことがある。記念館などもあり、鳥肌がたつほど感動したのを覚えている。

話題になった台湾映画のKANOでは、大沢たかおが八田與一の役を演じたんだぜ。それくらい有名ってことだ。

で。

急転直下、この八田與一像を斬首した犯人が捕まった。自首っていうハナシだが。元台北市議の男らしい。
かなりの過激思想だとかなんとか。中国への帰属を狙う一派らしいぞ。今の台湾ではマイノリティだろう。

八田與一の命日は5月8日とのこと。まもなくだ。とにかく早く像を直してほしいものだ!

台湾は最近は観光地として人気だが、台北や九份などに飽きたら是非とも烏山頭ダムに行ってもらいたい。アクセスは少し良くないが、バスもあり、かなり良い経験になると思うぞ。

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