小金井市女子大生刺傷事件 裁判報道の無力感

アイドル活動をしていた冨田真由さんが、小金井市のシャトー小金井でファンの男に刺された事件、あったな。

いま東京地裁立川支部で裁判のさなか。その様子が仔細に報道されているが、本当に気の毒でならない。

冨田さんの陳述書からは、34箇所にもわたり刺され死にそうになった傷はもちろん、その瞬間がトラウマとなり現在も記憶に残り続けていることが窺えた。

首を刺されて口に血の味がした、とか……。
生々しいよな。

しかも、冨田さん本人による意見陳述の最中に、事件の犯人である岩埼友宏被告が大声で叫び出し、退廷を命じられる一幕もあった。
まったく反省してない。

岩埼被告は、冨田さんに無視されたから凶行に及んだとしているが、彼女の陳述書によれば無視はしておらず、ちゃんと断りの言葉を返したというんだよな。
万が一彼女の命が助からなければ、無視して冷たい女だったから仕方ない、という情状酌量も成り立ったかもしれない。恐ろしいことだ。

検察側は男に懲役17年を求刑しているけれども、いや、短いな。こんな思い込みで激情を抱いて人を刺すような人間は娑婆に居てもらっては困る。

でも、そうはいかないんだろう。いずれ、ヤツは娑婆に出てくる。被害者の心情、我々の安全を思うと無力感がつのる。
本当に嫌な事件だ。
せめて、被害者が命が助かって良かったと心から思えるようになってもらいたい。リハビリがうまくいくことを祈るばかりだ。

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