毎年8月の夏至に、中国の広西チワン族自治区の玉林市で行われるライチ犬肉祭はネットで話題になってきたな。
この時期に犬肉とライチを食べると健康でいられる、という風習のようだが、どうにも処理の仕方が悪く、残酷だと非難されている。
この時期だけで、万匹単位の犬が食われちゃうらしいぞ。
だがな。
牛や豚、鶏肉はよくて、犬はダメ、なんていうのは論理的ではない。単なる感情論だ。
ただ、「死」のニオイのする売り方は先進国では受け入れられないだろうな。
ま、そんなことを感じた。
で。
犬を喰うのは中国にほかにもある。
朝鮮族自治区の延辺には朝鮮族料理屋の犬肉鍋街があって、そこに行ってきた。
意外にも都会の延辺。
一軒のこぢんまりした朝鮮族料理屋に入る。中国語表記では狗肉、だ。ゴウロウ、と発音する。
ほれほれ、
狗肉のオンパレード。
犬肉が見たくないやつは、ここで退出してくれ。
べつに写真を見たところでショッキングなこともなく、それどころか、なんの肉かわからんと思うが…
一番上の、狗肉火鍋75元を頼んだ。
いまのレートだと日本円で1200円とか。
コレでふたり分だ。安いな。
で、いよいよ登場!
じゃじゃーん!
うん、うまそう。
かなり辛くして食べるところだが、そのままだと日本人はお腹を壊す。
微辣(辛さほんの少しだけ)にしてくれと頼んでおいた。
しゃぶしゃぶして食す。
パクリ。
お味は…
いやなニオイなんかは特にないな。
もぐもぐしてみるが…
なんか脂の乗ってない安い豚肉みたいな感じかも。
ま、悪くない。
ビールが進む。ごはんも悪くない。野菜がたくさん摂れるのも旅人としては好ましい。
ただ。
少し欲張った。
欲張ってしまった。
調子に乗り、紅焼狗排75元も追加してしまった。
だが、料理が来る頃には満腹中枢が刺激されたあと。ほとんど食えず、残してしまった。
ワンちゃんごめん。
ということで、わざわざ犬肉を喰う必要ないな。
……と思ったが!
そのあとが凄かった。
そう、精力がついたのだ。いやー、後日談のほうがすごくて書けんww