日本初の蘭州ラーメン店が神保町に出来たらしい。
その名も「馬子禄 牛肉面」。「面」は「麺」の簡体字だ。
ずっと気になっていたが、いつも「本日売り切れ」の札。そこに、ようやく行けたのでレポートしたい。
場所は神保町駅から靖国通りの南側を小川町駅方面にちょっと歩いたあたり。神保町駅至近。
住所でいえば、 東京都千代田区神田神保町1-3-18 だそうだ。
三省堂書店より手前だぞ。
おおっ。見えて来た。
歩道に仕切りがしてあって、みんな並んでるぞ。俺氏の行った昼下がりで10人くらい前にいたが、10分ほど並んだだけで入れた。
やはりラーメン屋だけに、回転がいい。
並んでいる人達から流暢な北京語が聞こえてくる。汗をふきふき出てくる客も、明らかにチャイニーズ。うん、どうやら祖国の味を求めてくる中国人客が多い模様。これは期待が持てる。
すごく丁寧な秘書風のお姉さんが、テキパキと客を案内する。これが小気味よくて待つ間もストレスを感じさせない。奥の厨房で麺を延ばす職人の動きも見られるしな。
案内されると、券売機で食券を買う。880円の蘭州牛肉麺しかメニューがないが、細麺、平麺、三角麺の三種類から選べる。
あとは、トッピングの肉増し200円、パクチー増し120円のみ、という潔いメニュー構成。
手前にカウンター席が、奥にテーブル。昼時はテーブルの相席も行われているようだ。相席お願いします!の声が響いていたからな。
着陣すると、日本人女子の店員が注文を聞きにくる。ラー油の量とパクチーの量を指定。初回なので、もちろん両方とも普通にしてもらった。
7分ほどかかり、着丼。
「細麺の方ァ〜」
中国人ぽい料理人が持って来てくれた。
じゃん!
むほー。
このむせ返るような、アノかほりは。中国の薄汚い食堂の「面(ミェン)」の匂いだ。
ラー油やパクチーは標準でも、そこそこたくさん入っている。油はねのため、紙エプロンがあるので貰うといい。俺氏は思いっきりシャツに跳ねた。
ほれほれ。
では戴こう。
ずるずる。
うん、辛くて美味い。スープはなかなかバランスが取れている。日本で出店するために名店で修業したというだけはある!
だが、コレはどうなんだろう。
うどんみたいな太い麺が混ざっとるw
わざとなのか、オトーサンが定年後の趣味として始めた蕎麦打ちみたいな感じもするが…いや、こういうもんなのだろう。そうだ、そうだ、きっと多分おそらく、おおよそ、こういうモノなのだ。
麺自体が発酵しててうまい、という口コミもあったが、俺氏は残念ながらソレを探知する舌は持っていなかった。白っぽくて、特別好きな麺ではない。
ボソッと言うなら、(普通の中華麺のほうが俺氏は合うと思うな。。。)という心の声が上がったのはジジツである。
たが、全体的に美味い。
ずるずる啜る間も、耳に入るのは中国語。
結論としては、美味かった。が、並ぶほどじゃないな。
本格的な中国の味がするのは間違いない。だから日本中の中国人を引き寄せるのだろう。それはスゴくよくわかる。
俺氏的に、神保町でいちばん美味いラーメン屋については別の記事で書いたから参考まで。
こっちも昼時は並ぶけどな。